[ 2017-06-02 14:30:20 配信 ]
日本では、歯科医はコンビニよりも多いと言われています。非常に難しい技術を必要とするインプラントの施術が、そのコンビニよりも多い歯科のあちこちで「インプラント治療ができます!」と宣言して要ると考えると少し危険なようにも思えます。病院にも外科や内科、耳鼻科や眼科など、さまざまな専門があります。総合病院でない限り専門の治療を行います。しかしインプラントに関しては、一般歯科でもインプラント部門を設立しているクリニックは少なくありません。
もちろん、一般歯科でもインプラントに関する知識と技術を習得し、総合歯科として確かな技術を持っているクリニックもあるでしょう。しかし、インプラントには知識と技術はもちろんですが、設備も必要になります。ただあごの骨に埋めるだけのように思えても、正確に位置を決め、インプラントを固定する骨の量が足りない場合は、骨の造成手術なども行わなければいけません。それらは、決して付け焼刃の技術と設備でどうにかなるものではありません。
実際、インプラントが上手く骨に埋まらず歯茎に食い込んでしまった事例や、骨の造成に失敗した例などもあるそうです。インプラント治療を失敗しないためには、冷静な目でクリニックの技術を判断する必要があります。単純な成功率だけではなく、どれくらいの症例を治療してきたか、難症例に対応しているか、口腔外科の知識や技術を豊富に持っているかそうかなどが、選ぶためのひとつの指針となりえるのではないでしょうか?
インプラントと一言にいっても、症例は様々です。歯周病などで欠損した歯を取り戻すため、インプラントで入れ歯を固定するため、曲がって生えた歯を抜いて矯正するため……目的は様々なのです。自分の症例と似た症例の治療実績があるクリニックを選べば、失敗が少なくなるでしょう。